自己分析と作業療法士の要素

3.自己評価
 ここではクラスのメンバーから見た自分のイメージと、自分自身で感じているイメージを羅列。後半で分析を行なう。

■初対面の印象
・真面目な雰囲気。
・年の割りに落ち着き、冷静。
・年上に見える。年寄りくさい。
・勉強が得意そう。
・見た目だとピアノや花という感じではない。
・謙虚で優しい。
・静かでおとなしそう。
・明るくて爽やか風。
・しっかりした目標を持っている。

■現在の印象
@真面目で努力家、勉強家、自信家。
A物凄く花や自然、ピアノが好き。
B多趣味で、得意なもの・好きなものが多くて良い。知的好奇心が強い。
Cよく喋る。
D活動的。しかし、活動しすぎで常に体調が悪い、眠そう。
E基本的には優しいが、自他共に厳しい面がある。
F向上心が高く、常に高い目標を持っている。負けず嫌い。
G客観的で分析好き。探究心がある。
H論理的で話に説得力がある。相談事好き。
I他人に対して許容範囲が広い。世話好き。
J計画性はあるが、普段はのんびりでマイペース。
K他人とは違う変な行動をする。
Lお年寄りは好きだが、子供は苦手。
Mシャイで素直、正直。
N義務感が強い。逆に疲れやすそう。
O反応がすぐに顔に出る。裏がない感じ。
P心配症、慎重派、計画的。
Q「自分」の芯がしっかりして安定、意志が強い。
Rわりと器用だが絵は下手。
S騒ぐ、はしゃぐのが苦手。

■自分の思う自分
驚いたことに、周りから見たイメージがほとんど、自分の思う自分と当てはまるという結果。その全てを解説すると長くなるので、一部だけ細かい補正をし、その後でここには載っていない項目を考察。

@確かに真面目だが、いい加減で面倒くさがりの面も強い。
Cよく喋るが、自分からは意図的に話し掛けない場合がある。特に初対面。
E優しいと言われるが、短気で好戦的、攻撃的な面も強い。厳しい面は一部のみ認知。
I通常の人はまず関わらないであろう人たちと多く関わってきたから。
L最も大きな問題点1つ。詳しくは次項目にて分析。
P慎重派だったが、徐々に短絡的な行動が増加中。

上記にはない自分の思う自分の要素はネガティブ、周囲の評価より自己評価の方が低い、単独行動派、おせっかい、完璧主義など、いくつかは出てくるが、思い出すのに時間がかかるものばかり。すぐには思いつけないほど、普段はあまり意識していない部分のようである。また、寒さに強い、夏が好き、痩せの大食い、雑学好きなど細かく、人格面ではなく嗜好面の特色ばかり出てくるので、一例のみを挙げるのみに留める。

■比較・考察
まず、初対面の印象から考察してみると、初めのうちは緊張というよりも様子見という意味で抑揚が少なく、相手の出方を伺う傾向があるので、全体的に真面目で落ち着きがあると捉えられる。試しに最初から親しげに対応すると、爽やかで明るいなどのイメージをもたれることが、職場やボランティア先での実験で発覚。逆に今の学校ではなく、以前からの知り合いでは、無愛想で壁を作っている感じがしたという意見が多い。以上のことを踏まえると、かつては緊張から本当にうまく対応できなかったようだが、成長するに従い次第に人付き合いができるようになった様子が伺える。今は職場や学校、ボランティア、街中などの一期一会の場面など、その場面ごとに、その後の関係の継続性などに合わせて、無意識の内に初対面での対応を変化させていることが分かる。
 次に現在の印象だが、これは学校や職場等、どこで聞いてもほぼ同じ答えが導き出される傾向にあった。これは個人的に対人関係において自分に無理がないよう心掛け、自分のありのままを出し、素直・正直さを大事にしようと過ごしている成果ではないだろうか。思った以上に、至る場面で自他のイメージが一致。これはどこでも同じ様な行動をしている、行動の一貫性があると捉えられる。さらに、去年から常に自己分析を重ねるのが趣味というほど分析好きなので、ここに出ているイメージに対してもほぼ全て把握済みであった。そして、個別ではなく全体像で見ると、やはり真面目という要素が強く出ているのがわかる。これは自分でも自覚しており、真面目が過ぎて自分自身を追い詰めることも多い。しかし、職場で高齢者と接するうちに、真面目で堅物の人物像よりも大らかで柔らかい印象の人物像の方が反応が良いことが多いと気が付き、徐々にではあるが真面目さと大雑把さのバランスを取るように心掛け、実際に人格の根本的なところで変化してきている。それは以前は明るい、爽やか、人当たりがよいなどという印象はほとんどなかったということからも判断できるのではないか。真面目さは自分の根本的な要素で、なくなりはしないだろうし、医療に従事するのに必要な誠実さにも繋がると考えているので、自身で納得できるバランスを取ることを目指している。

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